TM NETWORKのアルバム「humansystem」全曲コピー企画
2曲目のKiss Youです。
この曲はシングルカットやリミックスも含めて結構な数のバリエーションが存在しているのですがアルバムに収録されているバージョンは一番シンプルなアレンジになっています。
ホーンセクションはシングルのものと同じですが部分的にミュートしてあります。
シーケンスデータは同じでアメリカで借りられたシンセで再録音したとの情報があります。
ドラムとギターは新規録音。
ボーカルとコーラスはシングルと同じだと思われます。
■解析と解説
まず打込みのベースですが、DX7IIの音に聞こえますが最低音とか低音部分がFMでは出ない感じの密度があり、よーく聞くと少しレゾナンスの効いたアナログシンセのような音も聞こえます。
ですので、DX7の音はTX81Z(ほんとうはV50にしたかったけどセットアップがめんどくさかったので)+Memorymodeで作りました。
イントロだけ異常にベースがでかく金属的なアタック音も強いのでイントロ部分だけTX81Zのパラメーター変更して部分差し替えを行っています。
ドラムですがシンプルなパターンですがハイハットだけ若干跳ねて聞こえるので13%ほどスイングかけました。
Kickが所々突っ込んで早いのが確認できましたので同じように突っ込みました。
スネアは当時流行りのゲートリバーブがキツくかかっていましたのでSPX90のIRデータを使って再現してみましたが、全然違う感じになってしまい残念です。これ以上無理です。
エレキギターはウォーレン・ククロロの変な音の再現が難しく苦労しましたが
AメロBメロはクリーンなのに歪んでる感じを出すためにクリーンと歪と2音色をブレンドしています。
ギターソロもワウを使ってると思うんですが高音もギラギラいっているのでリバーブ成分にだけギラギラに歪んだ音を作って足しました。
そして、この曲最大の難パート、ブラスセクション。
TP、TB、SAXの3人構成ですがTPが2パート聞こえるのでダビングしたのだと思います。
それが左右それぞれで2回録音されていると思います。
こういうファンク系の派手なブラスは音源ではなかなか再現が難しく、今回は2つの音源を使ってみました。(Broadway LITEs と AcousticSamples VHorns)
AcousticSamples VHornsは気合を入れて新しく買いました。
スタッカートとかFFの表現に音源は難があるのでオーディオにした後にタイミングや音の長さなどを微調整しました。
一番最初に出てくるディレイがかかっている一発だけ、インパクトを出すためかシンセブラスが鳴ってます。そしてディレイはシンセブラスだけにかかっているように聞こえますので同じように処理しました。
TMといえばシンセなのですが、この曲はほとんど入っていません。
イントロ最初のフレーズはクラヴィネットと言われていますがギターのサンプリング音だと思ったのでJV-1010のギターを使いました。
ピコピコ系のシーケンス音が所々入っていますが、ほとんど聞こえませんね。
なので適当です。
アウトロに一瞬だけシンセリードが入りますが、これもソロとかいう扱いではなくなんとなくの賑やかしか小室哲哉マーキング的な要素だと思います。
テンションが高い小室哲哉のコーラスが沢山ありますが、頑張って雰囲気10%出るように録音してみました。
以下使用機材です。
シンセBASS : YAMAHA TX81Z + Cherry Audio Memorymode
Drums : SSD5 + Grooveagent
E.Gtr : Real Strat + Real LPC (with BiasAmp2&FX2、YAMAHA FX550)
BRASS : Broadway LITEs+AcousticSamples VHorns
シンセ : Roland JV-1010,YAMAHA TX81Z
リバーブ:YAMAHA EMP100 (スネアのアクセント部分だけ)
女性の驚く声:りぐまりあさん