CAROL,humansystemとやってきたTMネットワークのアルバム全曲コピー企画
3枚目はSelf Controlに決定。
収録曲順に作っていきます。
1曲目のBang The Gong、2曲目のMaria Clubは繋がっているので同時公開としました。
楽曲解説
Bang The Gong はインスト曲でコンサートのオープニングのイメージで最後に作ったとの記述があります。
小室哲哉が即興に近い状態で作ったのか手癖バリバリのリフで構成されています。
女性の声のサンプリングを加工した音がいくつかあって当時のライブアレンジ的な要素も強く出ています。
一箇所気になるのが2回目のブリッジ(ベルが出てくるところ)がクラップだけが無くなって、音が薄くなっているのですが、特別意味がなさそうなので、きっと入れ忘れたものだと予想します。
Maria Club 博多にあった九州最大規模のディスコの名前でTM NETWORKが開店時にライブをやったという場所です。Maria Clubに行ってみんなで楽しく遊ぼうよ!という歌です。
サウンド面ですがプラック系のリフから始まり松本孝弘のギターも入ってきてダンスミュージックベースだけど生のブラスもあってバンドっぽさも強く感じる曲になっています。 ドラムは打ち込みだと思いますがハイハットだけ生でダビングしているように聞こえます。 TM曲あるあるなのですが、シンバルは入っていません。
制作にあたって難しかったところなど
Bang The Gongの最初のピュー・・・とUFOが落ちてくるような音は色々なシンセで再現を試みましたがまったく似ている音が作れませんでした・・・・
途中何回か出てくる ハーハー、ヒーヒー言っているような音は息を吸う音を何種類か録音してリバースしたり、ピッチを変えたりして再現してみました。
時々聞こえるノイズのようなザーっという音はPADSHOPに入っている波の音を加工したプリセット音を鳴らしています。
Maria Clubはイントロの最初のリフのシーケンス音に苦労しました。当初FM音源のクラヴィネット系で楽勝かと思っていたのですが、全然同じような音が作れなくて(特にアタック成分がぜんぜん違う)D50とか何台かのシンセとサンプラー駆使して作ってるっぽい感じだったので、最終的に成分的に分割して作って5種類混ぜて作りました。
アタック音は音程が上下していないように聞こえたのでTR-808のハイハットを短くして鳴らしています。
エレキギターですがイントロのリフはLRでダブリングしていて、その後に弾くソロのようなフリーのフレーズはセンターから鳴っていたので3トラックになりました。それプラスクリーンギターがあるので全部で4パートです。
途中パーティーで盛り上がっているような歓声が入っていますが外国の素材から似たようなものを探してきて使っています。
エンディングの方のガヤ素材はTMメンバーの声も入っているので似たような叫びやアドリブっぽいフェイク、拍手などは自分で録音しました。
使用機材など
Bang The Gong
Drums:各種リズムマシンのサンプル組み合わせ(LINNなど)
Bass:YAMAHA TX81Z
Synth Brass:Ensonig VFXのサンプル音源2種類MIX
シーケンス音:YAMAHA TX81Z
女性の声素材:りぐまりあ さん
Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)
Drums:各種リズムマシンのサンプル組み合わせ
Bass:YAMAHA TX81Z
シーケンス音:YAMAHA TX81Z、UVI音源各種
BELL&Voice Pad : KORG 03R/W
Brass:Broadway LITEs+AcousticSamples VHorns(LとRで別音源でダブリング)
E.Guitar:Real LPC
女性コーラス:りぐまりあ さん